☆空想代理日記☆
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昨日は、どこかの中心で恥を詫びるくらいの快い天気だった。そして友人の誕生日でもあった。
不逞者はいつも友人たちの誕生日になると、何のたしにもならないものをあげて、やっぱり迷惑な人だ、言われるようにつとめているのである。
今年は何をあげようか悩んだ。昨年は、古タイヤに生クリームをたくさん塗ったタイヤケーキをトラックで届けた。
その時の友人の表情は、えもいわれぬ感じだった。1ミリほど反省。
不逞者、閃いた。
どうせならきちんと喰べられるものをあげようと思った。
ということで、バナナひとふさに『北斗の拳』の名セリフを油性マジックで書いて渡したのだった。と同時に、『木刀も剣』と切れ味鋭いジョークも書いておいた。
我ながら良いことをしたと思った。しかし友人の表情は今年もくもっていたのだった。
彼からは昨年の不逞者の誕生日に、錆だらけでいまにも崩れてしまいそうな3輪車をもらったので、それに比べたらかなり良いものだと感じる。
おそらく今年の夏は、不逞者がえもいわれぬ表情をする番であろうことは想像に難くないのであった。
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