☆空想代理日記☆
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昨日は天気が良くて、無性にラーメンが喰べたくなった。
歩いて行くと30分くらいかかるところにラーメン屋さんがある。散歩がてらに行くことにした。
途中、あまりの陽気に呼吸困難をおこしそうになった。そしてお目当てのラーメン屋さんが視えた。お客さんが思いのほか入っていて店内は人間で賑わっていた。急にどうでもよくなり引き返した。
ラーメン屋のお向かいに古びた本屋を発見した。
そこは懐かしい空気に溢れていた。店のおじさんは、鼻の頭までずり落ちたメガネをかけており、壁にはハタキのようなものもあった。
「立ち読みはダメだよ」
そう声をかけられたが、立ち読める本などどこにもなかった。
しばらく店内にいると、あやしげなおじさんばかりが入ってきた。どうやらここの客層は、人に後ろ指をさされているような人たちのようだった。
隅のほうにはあまり視かけないHな本が平積みされていた。なるほどと思った。そういう店で有名なのだと覚った。
店から逃げるように出ると、近くを歩いていたおばさんたちに白い眼で視られてしまった。違います、違います。心で呟いたのだった。
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