☆空想代理日記☆
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2007年08月02日(木) 8月2日(木)

 昨日は全国的に映画館の入場料が安い日だった。これは行くしかないのだった。

 どの映画を観ようか悩んでいると、大人になってから仲良くなった友人から電話がかかってきた。

 いまだに電話を切るタイミングがうまくつかめない不逞者、小学生の頃の思い出話をしてぜんぜん噛み合わない会話を楽しむ。

 それもそのはずで、友人とは通っていた小学校が違うからだった。

 そうこうしているうちに携帯電話の液晶部分が脂まみれになった。これは、不逞者が年老いたという証拠なのだろう。

 とりあえず映画館に行ってから決めようと思った。なかなか自由なスタイルだと思ったからだった。

 家から出た。無駄に広いスペースのところで近所の子供たちが花火をしていた。

 嫌な予感がしたので、そこでしばらく立ち止まった。どうせなので子供たちを観察したのだった。

 奴らは、色とりどりの火花を楽しんでいるというよりは、点火する行為に快感を得ているようであった。

 導火線に点火する時の表情は、誰かの椅子のうえに接着剤を塗りつけて、その主が座るのを待っているような笑顔だった。



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