☆空想代理日記☆
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昨日もうだるような暑さだったため身の危険を感じた不逞者、外出をひかえることにした。
外出をひかえた理由はもうひとつあった。最近、探偵かスパイに尾行されている気がするからだった。
たとえば鍵をきちんと閉めたはずなのに、帰宅すると開いていることがたびたびあったからだった。
部屋に入るとテーブルがあるのだが、テーブルの上に置いてあったリモコンが少しだけ移動しているようにも感じた。
不逞者が外出中に帰宅していたマードレに訊ねても「わからない」とのことだった。
ほかにも怪しむことがある。
大切にとっておいたはずのパピコが無くなっていたこともあった。あれは1度にふたつ喰べるのが大変なので、2日に分ける喜びがある。それを探偵だかスパイのせいで失ったのだった。
その件についてもマードレは「わからない」の一点張りだった。
不逞者の部屋に置いてあるチョコレートがマードレの部屋にあった時も同じこたえだった。
これは間違いなく、探偵だかスパイの仕業に違いない。一体、誰が雇っているのだろうか……。
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