☆空想代理日記☆
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昨日は何をしたのか記憶にない。というのも、かなり不愉快なことがあったからだった。冷蔵庫にあったはずの魚肉ソーセージが無くなっていた時よりも不愉快なことだった。
そういうわけで、昨日は何をしていたのかじっくりと記憶をたどってみようと思う。
頭のななめ前あたりに綿あめのようにぽわぽわしたものが浮かんだ。
家に喰べるものがなにもなくてどうしようか困っている時に、机の抽斗の中から青いたぬき型のロボットが出てきて「はい、これ。ガリバートンネル」なんて関係ない道具を出してくれた。
しかし、よく考えてみると、不逞者の部屋に抽斗はない。したがって間違っているということである。
道を歩いていると1人の少女と出会い、うわごとのように「ケーン、ケーン」と言っていた。
どうやら胸に7つの傷のある男性を捜しているようだったが、今は21世紀なのでネタが古いのだった。
まったく見当違いな記憶をたどっていたようで、すべてが不正解なのだった。では昨日は何をしていたのかであるが、それは不逞者もわかっていない。
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