☆空想代理日記☆
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昨日は激闘の1日だった。いままでの人生において、あれほど燃えあがった闘いはなかった。
そして不逞者、かなりの寝不足であった。寝不足常習犯なので、そこらへんはあまり気にとめていない。
この闘いと寝不足は同じ理由からだった。
もう夏も終わりだというのに、いや、終わっているといっても問題はなさそうなのだが、蚊の異常発生により闘わなくてはならなかった。
寝ていると耳許で羽音がした。えらくやかましかった。小学生の頃、マードレから「パンツは喰べちゃいけません」としつこく注意されていたのを思いだした。
寝ながら器用に耳許の蚊を退治しようと掌どうしを叩くが、体勢が不利だったため、取り逃がすこととなった。
それに、寝ながら顔面を歪めてフラメンコを踊っているようであった。たぶん。
結局のところ、蚊は仕留められず、行き先の知れない献血大会の被害者になってしまった。
躰には赤い痕がたくさん残っていた。もしも刺された箇所がブラックライトに反応するのなら、二足移動式プラネタリウムのようだと思った。
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