☆空想代理日記☆
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昨日は、なんだかもやもやしていて、今ひとつすっきりしない感覚が腹の底からせりあがってくるようだった。つまり、イライラしていたのである。
たぶんイライラの原因は、おかずに醤油をかけすぎたのがきっかけであると考えられる。それでない場合は、下着姿のままキューピー人形に話しかけているマードレを目撃してしまったことであると思われる。
不逞者は普段は沈着冷静なのであるが、それは一種のフタのようであるのだ。そのフタがはずれると、もうひとつの人格が貌を出すのだった。
もうひとつの人格とは、小指サイズの妖精で、なぜか宇宙服を着ている。名は、スミスという。
スミスはものすごく狂暴で、意地悪なのである。狂暴といっても、ジュースのプルタブをひねる時に人差し指の爪を割っても動じない、とその程度だった。
彼が不逞者を乗っ取っている時は何がおきているのか不逞者は知らない。のちに笑いながら頭の中で教えてくれたりするのだった。
他人から聞かされる時は、友人から「無言電話はやめなさい」と怒りのこめられた注意をされるのであった。だが、犯人は不逞者ではなくスミスなのである。
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