☆空想代理日記☆
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昨日は近所にある電機量販店まで歩いていった。向かう途中、下り坂が2つもあった。不甲斐なさを爆発させた力士のような歩き方になっていると客観視できた。
残暑の厳しさを感じていたが、量販店は冷房がきいていて床がひんやりしていそうだった。寝そべりたくなったが、それはしていけないように理性がはたらいた。
とりあえずパソコンのキーボードを端からちゅるるんと押しながらうろうろした。たぶん、不逞者は無意識にブラインドタッチに憧れをもっているのだろうと思う。
そして、最新の家電製品には驚かされたのだった。とくに、ドラム式洗濯機には度肝を抜かれた。
何がドラム式なのかがさっぱりわからないからだった。しかし店員さんに教えてもらうのははばかられた。
とにかく人間や地球に優しいマシーンだということは、細かい文字で書かれた詐欺まがいの説明文でよく理解できた。
一見すると乾燥機のような洗濯機だった。右上に開閉ボタンがあった。何度も開け閉めして驚嘆の声をあげていると、店員さんたち数人が不逞者のことを監視していた。舌打ちしながら店をあとにした。
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