☆空想代理日記☆
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不逞者の住んでいるところから少しだけ歩くと、誰でも利用可能な体育館がある。昨日はそこで運動しようと友人を誘った。
しかし不逞者はかの有名な約束ぶち破り人間なので、体育館へ行くことはなかった。
怒った友人はえらい剣幕で不逞者宅へやってきた。ものすごい形相だった。
怒りに肩をふるわせている友人は、ここへ来るまでにロングヘアーの女性をひきずりまわしたかのようだった。
「テキサス、テキサス」
とか言いながらカウボーイ気取りで女性をひきずっていたのだろうかと疑った。
ここまでは冗談だったが、友人は本当に「テキサス、テキサス」と呟いていたのである。
人類の平和を常に願っていて毎年しろいハトを捕獲しようとがんばっている不逞者は友人の言葉をよく聴いてみると、
「敵、刺す。敵、刺す」
という、物騒な日本語を喋っていることが判明した。
刺されるわけにはいかないため、家のなかに招き入れてアルコールをどんどん呑ませて酔っ払ったところで友人の顔面に油性ペンで線路や薔薇を描いて遊んでいたのだった。
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