☆空想代理日記☆
INDEX|past|will
昨日は、あまりの暑さに気が狂ってしまいそうになったが気は狂わず、行動だけはしっかりと狂っていた。
どこかにスプリンクラーがあるはずだと思った。霧状になった水を浴びるために必死で捜そうと思いつつもやっぱりやめた。そして海のそばにある市場へ行った。
中国の買い物風景によく似ており、豚の顔面や皮をはいだ蛇などが売られてそうだった。生きたにわとりを目の前でさばいたりもしてそうだった。
だが、そんなことは一切なく、健全な市場であった。
入口付近にあった店では試食し放題だった。思わず店のおばさんに向かって「お母さん」とか呼んでしまいそうになるくらい慣れ親しんだ。が、途中で言い間違いに気づいた不逞者は見事に軌道修正した。
「おば母さん」 「おバカさん? なんですって」
という危機的状況だった。紛れもない事実である。不逞者のほうこそ、おバカさんなのだった。
そしてたくさん試食をさせていただいところで、ひとつどうですか? と言われたが無言でその場を去ったのだった。実に不逞者、ひとでなしだった。それもまた、不逞者の長所であるのだった。
|