☆空想代理日記☆
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昨日は免許証を失ってから疎遠になったガソリンスタンドへ、最近のシステムの研究に行った。
不逞者が自動車を運転していた頃は、笑顔を絶やさない人々があれこれと世話をやいてくれていたが、その頃の人情味溢れることは一切なく無機質なものだった。
なにより、へんてこりんな帽子をかぶった店員さんがみあたらなかった。
近頃ではガソリンを運転手自身が入れるのだと知った。実に勝手な商売である。
ガソリンが出てくる魔法のピストルが刺さっている機械に興味をもった。不逞者は好奇心に満ちていて、とても輝いていたのだろうと思う。
機械にはタッチパネルのようなものがあった。次に眼球をスキャンするレーザーが出て、人物を識別していた。
数秒後に奥の扉がひらき、秘密の入口があらわれた。
そこには、マーライオン像の口からお湯がでている温泉みたいなものがあって、闇組織のボスらしき人が葉巻を吸いながらアルバイトたちに指示をだしていた。
ガソリンスタンドとは、独裁経営によって運営されていて、アルバイトたちはガソリンを捻出するために血の滲む努力をしているのだと知った。
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