☆空想代理日記☆
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毎月1日といえば、将来的に札束を扇子がわりにするために映画会社ががんばっている日だった。
ということで不逞者、映画を観に行って多大な影響をうけて友人たちを困らせる物真似を会得しようと思った。
上映時間までは少し間があったので、いろんなことを考えた。野菜の高騰や最近の相撲界のスキャンダルについて考えていた。
そして不逞者、茶色のダウンジャケットをまとった奇抜な検事さんと一緒に事件を解決させるために奔走した。
韓国まで行って沈められた自動車を発見したり、スペイン語に夢中になったりもした。
スクリーンのなかにいるタモリさんは格好よかった。ほかの役者なんてどうでもよくさせる魔力が備わっているようだった。
ただ、今回の映画鑑賞も失敗だった。とても風紀が乱れていて、もし悪魔との契約でお願い事が叶うなら1人の女性を殺害してほしかった。
その女性は不逞者の左後ろのほうに座っていた。映画が進行するにつれて、「ほら、やっぱり」「そうそう、ここで古田」などと予測していたことの答え合わせをしていたのだった。
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