☆空想代理日記☆
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ここ数日間の記憶がまったくなく、不逞者の2007年は362日くらいしかないのかと口惜しい思いをしているのだった。
それに微かに記憶に残っているのは、左脇にこんなにも物をはさんだのは久しぶりだったという香ばしくもありしょっぱい記憶しかない。
しかもこの数日間には読売巨人軍が優勝したのだそうだ。その瞬間を味わっていれば、不逞者はお風呂場で独りビールかけをやったのにと下唇を強く噛んだ。
一生懸命3日間の記憶をつくろうと不逞者はがんばった。「ミスをおかす」とは口に出すのもはばかられる言語である、みたいなくだらないことを考えながらがんばった。
そのほか、留守番電話相手に友人と喋っているような歯切れのよい小粋なトークの練習をしようかと考えた。
だが、熱はさがったのだけれど体調のほうはぜんぜん良くはなってはいない。そればかりか、正露丸を歳の数だけ飲めばいいのかと家族を困らせていたそうだ。
ともあれ、不逞者は死んでいた状態から生まれたてのフルーツトマトくらいまでは復活できたのではないかと思う。
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