☆空想代理日記☆
INDEX|past|will
金曜日の昨日といえば、不逞者は病院に行って研究者たちが施す改造手術をうけなければならないのだった。
そのため、ブラックジャック先生と前科8犯の凶悪犯を足して乙女心を抜き取ったような気持ちで病院へ向かった。
途中、学校に行かないで木の枝で赤いポストと闘っている小学生を目撃した。これは眼をあわせてはいけない、と不逞者は思った。
そういう時はたいてい気づかれるもので、小学生はなぜか無言で不逞者のことを尾行しだした。
どこまでもついてきそうな勢いを感じることができた。この感覚をわかりやすく脳内コンピューターではじきだしたところ、「迷惑」の一言に尽きる。
寄り道をよそおってコンビニに入った。小学生は店内にはこず、外で木の枝を振り回して待っているようだった。
ギラギラと危ない様子の小学生に不逞者、土下座しなければならないのかと思った。
仕方なくコンビニを出て不逞者はその場にしゃがみこんだ。そして親指と人差し指を広げるように手をついた。お尻をあげた。『悲しみのクラウチングスタート』と呟いてダッシュしたのだった。
|