☆空想代理日記☆
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昨日は朝から雨が降っていた。勢いよく地面に叩きつけられる雨の糸は、灰色の鉄格子のように視えた。ついでに不逞者は囚人のようだと思われる。
気温が低かった。躰の芯が冷えて寒かったが、躰の芯とはどこのことなのかと悩んだ。
とりあえず不逞者は爆発大王君を誘ってラーメン屋へ行った。
このラーメン屋は少し特殊で、ラーメンそのものから憎しみみたいなものを感じるのである。それはまるで親の仇にでも会ったかのような大量のニンニクが混入しているのだった。
熱いラーメンを不逞者はビデオの早送り並みの速さで口に送りこんだ。すると、雷の影響かなにかでいきなり店内のブレーカがおちてしまい真っ暗になってしまった。
店員さんが「すみません」と言いながら素早くブレーカをあげると、爆発大王君が不逞者のラーメンからチャーシューを盗むところだった。爆発大王君はばつの悪い顔をしていた。
気をとりなおして喰べていると、またもやブレーカがおちた。
店員さんが急いで灯りをつけると、爆発大王君は不逞者の餃子を盗むところだった。ばつの悪い顔をしていた。
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