☆空想代理日記☆
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2007年11月19日(月) 11月19日(月)

 昨日は格闘技の練習日であった。空が青いうちに鼻歌をうたいながらジムへ行った。「あの空の果てまでぇ 手を離さないでぇ」とかいう歌をふふふんだけでうたった。

 練習のあとは、いつも寄るラーメン屋に行った。

 表情は暗いが眼だけはぎらついているアルバイト店員がいた。

 その店員からは夢の大きさが感じられた。たぶん、カラオケに行ったあとは「オレ、やっぱり歌手になりてぇ」とか呟きながら6畳1間の部屋でオーディション雑誌やバンドメンバー募集記事を探しているはずである。

 または、料理長の技法を横目で盗み、「いつか、オレも。日本一のラーメンをつくったる」という思いを胸に秘めながらレジのお金を少しずつくすねているのだろうと思った。

 不逞者はこのような若者に成功してもらいたいと強く思った。そしてまた次世代の若者に夢を与えることができる人間になって欲しいとも思った。

 このラーメン屋はいつしか「夢工房」とか呼ばれるようになり、全国から若者が集まるようになるはずだ。その受付係を不逞者がしている。夢を叶えたい人の夢を叶える人の受付係をする夢を不逞者は叶えるのだった。



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