☆空想代理日記☆
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昨日も天候はすぐれなかったので、心を落ち着かせるために、いつも不逞者が贔屓にしているクラシック専門店に行った。
相変わらず店長は奇抜なヘアスタイルだった。たとえるなら、時給900円で家に帰ると缶ビールを呑みながら「はあ、生まれかわりたい」とか言ってそうなクリボーのようである。
クリボー店長のことを詳しく説明すると、常に酸っぱいものを口に含んでいるような顔面の構造で、「3度の浮気よりクラシック」が口癖なのだった。
店内を散策した。 不逞者はオペラが好きなのであるが、最近話題になっている美人ピアニストが気になって仕方がないのである。
それをクリボー店長との雑談中に話したところ、
「ぼくはねえ、あの瞳を視ているだけで、ご飯が3杯喰べられますよ」
と言って笑っていた。 笑うとゴルバチョフ書記長みたいな顔に視えた。
結局、ピアノは不逞者の守備範囲ではないので何も買わずに店を出た。
店の外からクリボー店長を観察していると、店内はクラシックがかかっているのに激しくリズムにのっていた。巨大なうまい棒が揺れているようだった。
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