☆空想代理日記☆
INDEX|past|will
いつだったかに摂取したアルコールも頭のてっぺんあたりから吸い取られたように抜けた。ひじょうにすっきりとした朝をむかえることができた。
それから昨日はドライブごっこをして遊んだ。横に並ぶ自動車や対向車に犬がのっているのを何度も目撃した。
不逞者も同じように窓に手をおいて顔面を外に出した。犬は、舌をゆらゆらさせながら「貴様のスネを咬ませろ!」という意気込みで睨んできた。おしっこまでビビってしまった。
それから久しぶりにケンタッキーを襲撃した。自動車で店のまわりをぐるぐるまわり、大声でチキンを要求したのだった。
アルバイト店員らしき女性は、AMラジオの気象予報なみのか細い声で応対した。そして何度も不逞者の要求したものを繰り返した。
スピーカーのところで繰り返したし、品物を受け取る前にも繰り返した。スピーカーなどつかわずに専用窓口にアルバイト店員が座っていれば、もっと効率があがると思った。
湯気のたつチキンは眼に毒だった。しかし不思議と嬉しいのだった。だから、あらゆる角度から携帯電話で撮影しまくったのだった。
|