☆空想代理日記☆
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ビールをついでまわったり腕を交差させてスキップしながら呑んで乱れる体育会系的呑み会には適合しない不逞者、珍しく昨日も迎年会に出席した。
2007年の不逞者の意気込みをなんとかわかりやすくしようと、かぶりものをつけて全身にカラフルなペイントをほどこし腰には頭蓋骨をいくつもぶらさげて向かった。かぶりものには鳥の羽根がたくさんついていた。嘘である。
またもや個室だった。呑み乱れている友人たちを俯瞰すると、地獄絵図のようだった。
それから今回は隣室の声が聴こえないようになっていた。したがって泥棒耳を発揮することはなかった。
なので豊潤な想像力を働かせて、少しでもこの地獄絵図から眼を逸らすことにしたのだった。
たぶん隣の部屋では、直角三角形をふたつつなげた女王様アイマスクをつけた人が、「私の名前はハッピーです」とか言っているサラリーマンに対してムチをふるっていたかもしれない。
そしてそのまた隣の部屋では、線路に置き石をする名人が、未来の置き石少年に対して悪質な授業をしていたのかもしれないのだった。
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