☆空想代理日記☆
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不逞者の華麗なる脱酒作戦が実を結び、寝起きは絶好調だった。
いつもなら液体人間のようにだらだらと過ごしていたのであるが、冬の間は隠遁生活なので、常にだらだらしているのである。
ただ、日曜日といえば、だらだら拳法を極めるために格闘技の練習をしなければならないのだった。
いつも利用している秘密結社の会議室のような、結局は単なるジムの入口には、年末年始の休みのお知らせがあった。
それを視るために入口の前まで行った途端にどうでもよくなった。まるで不登校児童の心境だった。
だが、サボるという言葉は遣い古されていて、なんとなく軽い感じをうける。
新しい言葉がないかとアンケートを極秘裏にとった。が、極秘すぎて誰にも伝わっていなかった。仕方がないので、自分で考えることにした。
重い印象を与えてはサボりにくくなってしまうので、この際、もっと軽くしてしまえばいいのではないかと思った。
ちょっとアメリカ人ぽくすれば、しゃぼん玉より軽くないだろうか。というわけで、『Sボール』にしよう思う。これで空気よりも軽く堕落できるのだった。
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