2007年08月15日(水) |
中国7月のCPIが7.6ポイント上昇 |
中国7月のCPIが7.6ポイント上昇
国家統計局によると、7月のCPI(消費者物価指数)は5.6ポイント上昇した。都市部の上昇は5.3ポイント、農村部の上昇は6.3ポイント。食品価格の上昇は15.4ポイントで、肉類、肉製品、卵の価格上昇が顕著となっている。 (8月14日付け 第一財経日報)
戦略ポイント:物価が上がるときにビジネスチャンスがあるはず
8月13日の上海A株は4,800ポイントを越え、株式市場も大いににぎわっているようです。
中国も国が外貨を市中から買い上げることにより市中に資金の過剰流動性が生まれています。過剰流動性は中央銀行(中国では人民銀行)が金融を緩和しすぎると発生します。金が余って商品が少なくなりバランスが取れないため物価が上昇することになります。
今の上海は株高、元高、物価高と、なんだか日本の80年代バブルに似ているような感じがするのは私だけではないような気がします。
日本のバブル当時、日銀からのマネー供給が増え信用が拡大し、多くのお金が不動産や株、美術品に流れていきました。数年してマネー流通量を急激に抑えたため信用が急速に収縮し、不動産や株などの価格が一気に下落したのはまだ記憶に新しいところです。
物価の上昇に伴い、保有した不動産や株を売り抜けられた人はそれなりの利益を手元に残しました。しかしそれはわずか一部の人だったようです。逆に、不動産仲介や証券会社、銀行は多くの手数料や金利で潤いました。ですから、物価が上がるときには自分がそれを買うのではなく、買う人からお金を頂くモデルに徹したほうがリスクは少ないといえるかも知れません。
しかし本音としては、バブルに踊らされるのではなく、ちょっと異常に盛り上がっている時期だからこそ「冷静に先を読んで手を打つ」というチャンスともいえるのではないでしょうか。皆がバブルに踊っているときは熱にうなされているようなもので、冷静な判断ができにくくなっています。
長期に持続できるビジネス、信用に基づいてお客様に感動を与えられるビジネスってなんだろうと、ジックリ考え直すチャンスだと思います。
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