Skipper Johnの航海日誌

2007年08月30日(木) 6人に1人「副業経験」・インテリジェンス調査、大半は1日限り

6人に1人「副業経験」・インテリジェンス調査、大半は1日限り

社員の6人に1人が社会人になってから副業を経験していることが、人材紹介大手インテリジェンスの調査でわかった。職種はイベントの手伝いなど1日限りの業務が多く、ホームページ作成や音楽活動といった趣味を副収入につなげている人も目立った。
(8月25日付け 日本経済新聞夕刊)。

戦略ポイント:副業っていいこと?悪いこと?

日本の主な企業は社内規定で副業を禁止していますのであまり副業していないとは思っていましたが、わずか6人に一人しか副業経験がないというのは少ない感じがしました。

普通のサラリーマンが書き物をしたり、趣味の延長で若干収入があったりということは時にありえると思います。聞くところによるとIT系でプログラムを書ける人などは個人的にソフト開発を請け負うこともあるそうです。趣味と実益を兼ねているとはいいながら、会社で得た技術などを流用する場合も考えられ、慎重な対応が必要な部分です。

副業といえども会社で得たものを使わないとか、本業と関連するような副業行為は慎むべきという感覚は日本においては常識的だと感じます。

ところが、これが中国においてはどうでしょう?おそらくですが、相当高い比率で副業の経験者がいると思います。かなり日本と違う実態が浮かび上がってきます。

中国において副業はかなり堂々と行われています。私が想像するに、副業は万が一失業をした時のための備えであり、失業のリスク分散として欠かせないくらいの感じがあるのではと思います。

一つの仕事に没頭してプロになるのも大切だとは思うのですが、雇用主の気まぐれな人員削減の犠牲になることも多く、なかなかプロになるチャンスを掴む労働者は少ないと思います。万が一のために副業をしておくのは自分を守るために必要なのでしょう。副業が悪いことという感覚はほとんどないと思われます。

副業をせずにプロとして仕事を深めていくのも、副業をしながら失業のリスク分散をするのも、それぞれの労働市場の現状を反映している現象であって、副業自体が良い・悪いという問題ではないと言えるのでしょう。


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Skipper John