彼氏の誕生日は『彼氏の日』ということにして 彼氏が好きなように何でもやっていい、って日にした。
いつも私はぶーぶー文句を言って、やりたい放題やってるから たまには彼氏の好きなようにさせてあげようと思って。 何をしても文句を言わず、黙ってニコニコしてるから、と約束した。
364日は私の日だけど、1年にたった1日の『彼氏の日』。 それじゃイヤ?って聞いたら 「いいよ。でもあと1日欲しい」と言うので 「じゃあ、あともう1日あげる」と言うと 「ケンカして、woが別れるって言ったときに使う」って言ってた。 それ、なんかゲームのアイテムみたいでおもしろいね、ってことで もう1日あげた。
ケンカしたときに「例の1日を使う!」と彼氏が言うそうなので そのとき私は「じゃあ、この話の続きは明日ね!って言う」と言うと 「それはナシやろ」って笑ってた。 でも、一日たったら怒りもおさまるかもしれないし まあいいんじゃないってことになった。
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彼氏の誕生日は楽しかった。
まずは彼氏の幼馴染の両親がやってるラーメン屋に行って そしたらそこの妹が洋服やで働いてて転勤になるらしいってことで 妹の洋服やに行った。 彼氏の両親が夕食を作って待ってたので それからショッピングモールでおみやげの花を買って ゲームセンターで彼氏の好きな麻雀のゲームをして (私はずっと隣に座っておとなしくそれを眺めてた) 彼氏の実家に帰った。 帰りにまたゲームセンターに寄ってプリクラを撮って 彼氏がどうしてもしたいというビリヤードにつきあって 家に帰ったのは深夜4時だった。
彼氏の同級生の両親のことは 彼氏に告白された日、カラオケやで会ってたので 会うのはこれで二度目だった。 そこのラーメン、すごく美味しかった。 彼氏は幼馴染とそのご両親の4人でよく麻雀をするらしくて 「汚い家だけど、今度おいでね」っておばちゃんに言われた。
妹はものすごくおもしろい子だった。 今度、私の職場の近くに転勤だそうで 買い物に行くねって約束した。 麻雀の日はうちらはたぶんすることなくてひまだから おしゃべりして適当にやろうねって話した。
彼氏の実家ではいつものようにお母さんが手料理を作ってた。 いつも美味しい。そして大量。 イカのお刺身、ゴマさば、冷しゃぶ、やずやの五穀米のご飯 あらかぶのお味噌汁、そらまめの湯がいたもの、などなど。 テーブルいっぱいに料理。
私はそんなに食べれないけど 食べれるなら全部食べたいっていつも思う。 そら豆をゆでたやつなんて最高だった。 家庭菜園で作ったものを収穫したそうで お店で買うのとは全然違う味だった。 おじちゃんが「肥料も何もやらずほっといたらこうなった」と笑った。 私はそら豆が大好きで、ご飯いらないから おなかいっぱいそらまめを食べたいくらいだった。
この間は家庭菜園で収穫したブロッコリーをいただいたんだけど すごーく美味しかった。 いつも美味しいご飯、ご馳走様ですってお礼を言った。 私がお土産に持っていった鉢植えの黄色のカラーは おじちゃんが「買おうと思って探してた」と言ってくれて すごく喜んでくれてうれしかった。 「気持ちが通じたのかな」っておばちゃんも言ってくれた。 二人はいつも夫婦漫才みたいで、おじちゃんがボケで おばちゃんが冷静に突っ込むんだけど またいつものようにゲラゲラ笑って楽しい食事だった。
帰りに寄ったビリヤードだけど、彼氏はすごくうまい。 聞いたら、前にマイキューを持ってるほどはまってたんだって。 「woもビリヤードを好きになってくれたらいいな」って言うから 「あたしはビリヤードなんか全然へたくそで 白いボールを動かすのも一苦労なくらいよ」と話したんだけど 久々にやってみたら、思ったよりも上手になっていて 普通にできた。 不思議ねえ。練習したわけでもないのに。 彼氏が少し教えてくれたせいかもしれない。 励ましながらアドバイスをしてくれて、教え方がうまいと思った。 さすが、元バスケ部キャプテンだなと思った。 いつもはそういうとこ、全然見えないのにね。 彼氏の意外な一面を発見できた。 まあまあおもしろかったし、彼氏が上手で見てても楽しいから 今後、二人でビリヤードってのもありだなあって思った。
とにかくすごく楽しい一日だった。 彼氏の誕生日なのに、私のが楽しんでたかもしれない。 それに何も文句を言っちゃいけないと言いながら 何も考えなくていいのは意外とラクチンだった。 文句を言っちゃいけないと思うと我慢しなきゃかなと思ったけど 思ったほど我慢せずに済んだし 約束どおりニコニコして過ごしたせいなのか ほんっとに楽しかった。 彼氏も私にごちゃごちゃ言われずに済んで、楽しかったみたい。 任せてみるのもいいね。 そう思った。
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