さあ? - 2008年01月07日(月) 今夜は、いつもにもなく遅くまで事務処理をしてしまった。 久しぶりに頭の中の細胞を感化させたせいか、目がさえて仕方がない。 いつの間にか仮眠というべきか、熟睡というべきか眠りに入ってしまった。(これも私のいいところ・・・) 2時35分、「救急救助指令、現場○○町○○、バイパス上り線上、交通事故」 熟睡しているはずの身体が、反応する。 (家ならダダこねて、ちょっとやそっとじゃあ起きないのに・・・仮眠なのかねぇ) 尽かさず編上靴を履き、ヘルメットをかぶる。 指令書に目を通し現場を確認する。 外は小雨・・・・ 「よりによって、雨か」とつぶやき、防火衣を羽織る。 夜間ましてや交通事故現場では、自分の身を守るために夜光チョッキを着て活動する。 防火衣にも当然夜光テープが貼ってあるので有効である。 現場は、国道1号線バイパス上り線上、当然大型トラックが行き来し作業危険が伴う。 出場途上、先着救急隊より、現場状況が入る。 「普通貨物トラックと普通乗用車の衝突事故、普通乗用車の後部座席の男性1名、右足下腿部が挟まっている模様」 現場到着、先着救急隊長より状況報告を受けると同時に事故車両を確認する。 事故車両の後部は原型をとどめないほど大破している。 燃料漏れの確認を急いだ。 「燃料漏れなし!」 この間に隊長は、事故車両内に進入し、要救助者の観察に入った。 さすがベテラン! 救出方法を考察し、「スプレッダー用意!」 他の隊員も機敏に動く。 「設定箇所ここ! 解放始め!」 いつも感じるスプレッダーの威力! 「すごいなー!」と・・・・・ おっと!感嘆している場合じゃあない。 間隙が取れたところで、「停止!」 「当て木、設定!」 「よし、そのまま車外に救出!」 救出完了報告を通信指令室に入れる。 事故車両を見て、「おい!ところで運転手は?」 消防隊長 「さあ?」 「確認せよ!」 万が一車両より放り出されていたら、大変だ! 「何人乗車していたか確認取れ!」 「救急車内にすでに収容済み」との報告を受け、ほっとする。 救助資機材を撤収後、帰路につく。 「まてよ?確かここへ以前おまえ(機関員)と一緒に来たことあったよな?」 「はい!」 「あの時は、消防に入って2年経った頃で、即死の要救助者を見て、懐中電灯持っているのがやっとだったよなあ?」 「はい!」 少し照れ顔だったが、今のその顔は、自信に満ちた顔つきだった。 あれから5年、一人前になったものだ! もう、お前たちに任せてもいいよな! 俺も、いつまでもここにいちゃあ、だめだよなあ・・・・ 自問自答の帰り道だった・・・・ ...
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