早朝の火災 - 2008年02月04日(月) 起床して、一日の業務を綴っていた6時30分ごろ、急に鳴り出す火災予告指令! この音は25年以上も聞いたはずなのに、今もって馴染めない! 緊張が一気にピークに達する! 身体に悪いはずだ! (急に老けだしたのは、このせいだ・・・なんてつぶやく) 本指令が庁舎内に響く。 即座に指令書に目を通し、機関員には現場の確認と 車長には水利部署の確認を指示する。 出場途上、立ち上がる黒煙を視認する。 火災現場は、お寺・・・隣接する住居はないはずだ。 火災現場を横目で見、通り過ぎる。 現場から150m先の消火栓に部署。ホースカーでホースの延長! 仕事は今からだ! 「放水はじめ!」 庫裡の屋根はすでに燃え抜け、火柱が立ち上げている。 本堂はまだ大丈夫だ! ここで絶対阻止してやる! 「一線は本堂に進入延焼阻止!」 筒先を構えている隊員に目をやる・・・・なんと、隊員の横後方にあるソテツの木が輻射熱で燃えているではないか! 「おいおい、お前大丈夫か?」 「熱くないか?」 あえて声掛けるのはやめた! 自分で判断できるだろうから・・・・ 本堂の屋根に目をやる。 瓦と瓦の隙間から煙が・・・・火が入っている。 本堂に進入している隊員に、天井を破壊を命じる。 棟木を確認・・・・ 「棟木に注水!」 出場から1時間30分・・・鎮火! 鎮火した喜びより、老婆のちょっとした油断により起きた火災に、後味の悪い思いが心に重く突き刺さる。 (家の両親と同じぐらいの歳なんだよな・・・・) ここでも我が家族とだぶってしまう! ...
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