誤報出動 - 2008年02月09日(土) 「○○市○○ 建物火災、第1出動」 警備保障会社からの入電・・・ 当署においては警備保障会社からの入電は、現場確認のため1隊での出動である。(出動途上及び現着時の状況において隊の増強を図る) この建物は数年前まで市立病院として建てられていたが建物の老朽化及びベッド数の増加を図るために某所に新築された。 部外者の進入は防止されているものの、管理されていない建物への検索は怖いものがある。 以前にも数回誤発報がありその都度、発報箇所の検索に入ったものだ。 「幽霊」とか「お化け」の存在を肯定するわけではないが、この場所に限っては何故か嫌なものがある。 現着後、施錠されている錠をはずし屋内検索に入る。もちろん外部の状況を検索しその旨を通信指令室には報告済みである。 この建物の自火報の受信盤は地下に設置してある。 そう! 病院の地下と言えば、霊安室があるのは当然のこと・・・ 機械室の受信盤に点灯されている箇所を確認・・・ 「地下東側・・・」 ただ、これだけの表示・・・ これって「霊安室も含む」っていうこと? 直ぐさま確認に各部屋に入る。 「やだよ!霊安室は・・・離れないでよ!おいていかないでよ!」 って心の中でつぶやいて・・・ 不安と恐怖が交錯したなかで、指揮をとる。 「あっ、あった!発報箇所発見!」 「周囲確認!」 「異常なし!」 「よかった、よかった!霊安室一歩手前で・・・」 心の中で何度もつぶやく。 これでこの場所から解放される安堵感・・・ 照明もなくカビ臭くてて陰湿な地下は嫌ですよ。 「退去!」 度々起きる誤発報・・・ 霊たちが寂しがって私たちを呼んでいるんだろうか・・・ いや、そんなはずは・・・・ ...
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