放すもんか! - 2008年02月10日(日) 「火災指令 ○○市○○町 建物火災 第2出動」の指令が庁舎内に響く。 先ほどまで雨が降っているから、きっと“誤報”だろうと高を括っていたが、とんでもない! 指令書を確認し車両に飛び込む! 200mほど走らせたところ、右手前方に黒煙を発見! その旨を指令室に認知報告する。 火災現場に近づくにつれ、火災建物が明らかになる。 水利は「公会堂の防火水槽」と指示してあったのに、燃えているものが公会堂そのものじゃあないか・・・・ それでも一番の直近水利・・・部署! ホース延長! 火災は最盛期・・・二線二口で防御すべくホース延長。 うち1本の筒先を私が保持した。 「放水はじめ!」 ホースはまるで生き物のようにうねり始める。 機関員は一気に放水口のコックを開けた。 当然のように私の身体は振られ、しがみついているのがやっとだった。 それでも容赦しないホースは、荒れ狂ったように私を振り放そうとする。 「死んでも放すもんか!」 先輩からもそう指導されてきた。 ここで手を放したら大蛇のように荒れ狂って近くにいる者を襲ってくる。 私の身体は一回転した・・・・ 周囲の者は唖然として私を見ている。 機関員は自分の操作に一瞬、唖然と立ちつくした様子・・・ 「こら!しっかりせんか!」 帰署後・・・ どうも足首が痛い! 夜になったら激痛! 「どうしたんですか?」と何も知らない隊員。 「大きなウナギと格闘したんだよ・・・」 初心に返って、もう一度指導のし直しだ! ...
|
|