こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2008年12月04日(木) 恋人とは呼べない


 きっと私達の関係は恋人同士とは呼べないものだと思います。

 私達は初めから別々の人生を生き、

 これからもその二本の道は決して交わらないのです。


 辛いことがあった時はいつでも励まし合い、

 二人の将来について何度か真剣に考えた

 あの人との関係とは全く別のものでしょう。


 私は男女の関係がありながら、関係そのものは希薄という、

 そういうお付き合いを今までしたことがありませんでした。




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 彼は私よりずっと年上で、

 私に対して気を使うことなく何でも率直に物を言う人でした。



 3度目に彼とセックスした日、

 私達はホテルに行く前に食事をしました。

 私は彼と比べて無知なことが多く、時々ひどくからかわれるのですが、

 この日も美味しい中華を頂きながら、彼に色々意地悪を言われました。

 何となくフェアな関係じゃないなと心の奥にわだかまりを残しつつ、

 食事の後、ホテルで彼に抱かれたのでした。



 一定のルールを守りつつお互いの領域を侵さないで、

 会っている時だけ二人の時間を楽しめればいいと言う彼。

 彼との関係を持続させたいなら、彼の考え方を受け入れればいいし、

 止めたいならいつでもそう告げればいい…。

 私達の不確かな関係は、ある意味契約のようにはっきりしたものでした。


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理沙子

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