こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2008年12月19日(金) 心境の変化


 彼が怒ったのはあの時一度だけだったけれど、

 あれから私は気持ちが吹っ切れて、

 以前より前向きに彼と付き合えるようになりました。

 あの人と違うのは彼はとても正直だということ。

 あの人は口では優しいことを言いながら

 行動が言葉を裏切っていたことが何度もありました。

 彼は口も悪いし、私をおちょくることもしょっちゅうだけれど、

 私と一緒にいる時、

 彼のどの動作1つとっても包容力があり温かいのでした。

 そして彼はあの人と全く違っていたから

 次第に二人を比べることはなくなり、

 私の心の中にはあの人ではなく彼が住むようになりました。



 彼とは映画の趣味も似通っていたので、

 抱き合った後に一緒に映画を観ることもよくありました。

 彼から借りたままになっていたキューバのジャズの映画を

 ホテルの大きなスクリーンで彼の腕の中で観ました。

 彼は仕事でキューバに数年住んでいたことがあって、

 映画を観ながらその当時の話を色々聞かせてくれました。




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 彼と激しく抱き合った後に、

 彼に優しく触れたり、触れられたりしながら、

 ゆったりとお喋りをするのはSexそのものよりも素敵なことでした。



 彼とのお付き合いに本気になるのはやめようと

 ずっと自分に言い聞かせていたけれど、

 そんなことはどうでもいいように思えてきました。

 彼と私の想いは今のところ同じ。

 一緒に食事したり、映画を観たり、お喋りする時間がとても楽しいし、

 会えばいつでもお互いが抱き合いたいと望む関係。

 これ以上何を望むことがあるでしょう。

 あの人の気持ちが掴めなくて常にビクビクしていた半年前の私。

 あの人の言葉からしか愛情を推し量ることが出来なかったあの頃。

 今の彼は私を欲張りにも欲求不満にもさせない人。

 あの時期に彼に出会えたことは私にとって幸運でした。


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理沙子

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