11月末に彼の誕生日がありました。
いつも色々ご馳走して頂いている御礼の意味もこめて、
私は彼にプレゼントを用意していました。
プレゼントを渡す予定だったその日、
彼は朝から事務所で仕事をしていました。
彼にとってかなり忙しい時期で、
私は彼からの連絡を待っていました。
お昼過ぎから会う約束をしていたのだけれど、
12時半頃になって、
どうしても仕事を抜け出せないと彼からメールがありました。
私は彼の携帯に時間が空いたら電話を下さいとメッセージを残しました。
間もなくして彼から電話がありました。
「今、部下を会議に送って一人になったところだよ。」
「渡したいものがあるんですけど、少しだけでも時間が取れませんか?」
「もしかして…誕生日の?」
「はい、そうなんです。^^」
「可愛いね〜。^^」
仕事モードだった彼の声が急に柔らかくなりました。
「Tさんの顔を思い浮かべながら選んだんですよ〜。^^」
「俺だって会いたくないわけじゃないんだよ。
でも、あまり時間が無いし6時には事務所に戻らなきゃいけない。
それでもいい?」
結局、電話の後、彼に会えることになりました。
短い時間だったけれど、彼の車でラブホへ。
お部屋でプレゼントのマフラーとカードを渡しました。
それから、プレゼントの包みを開けると
マフラーを首に当てて見せました。
「思ったとおり、Tさんによく似合う。^^」
「今度着けて来るよ。^^
ありがとう。」
彼は私を抱き寄せると優しいキスをしました。
それから、私は羽織ったばかりのバスローブを脱がされ、
束の間、上司の顔から愛しい恋人の顔に戻った彼に愛されました。
帰り際、
ベッドサイドに座り、今度のデートについてお喋りしていました。
彼は急に私を膝の上に乗せると、後ろから抱きしめて言いました。
「今日はありがとう。^^」
喜んでくれている彼を見て、私も幸せな気分になりました。
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