「私は今まで男の人と繋がったままイッたことがないの。」
愛し合った後のベッドの中で彼に言いました。
「今まで一度も?」
「そう、結婚していた時も、元彼とも。」
私は彼の腕の中にいて彼の表情は見なかったけれど、
静かに話す彼の声から驚いているのが読み取れました。
「Tさんがセックスした女性はみんなイクことが出来たんですか?」
「みんな普通にイケるもんだと思ってたよ。」
「じゃあ、Tさんと付き合っていれば
そのうち私もイケるようになるのかも…。」
「そうかなぁ。自分では分からないけど…。」
優しく髪を撫でられながら、
そのまま私は彼の腕の中で眠ってしまいました。
彼はいつも自然体でセックスにも気負いがないのでした。
彼は自分も楽しみながら、前向きな努力をしてくれる人です。
何度か彼と繋がりながら
オーガズムの一歩手前まで達したことはあるけれど、
もう一つ先の扉が開けられずにいます。
この世の中には二つのタイプの女性がいると
誰かの小説の中で読んだことがあります。
それはオーガズムを知る女性とそうでない女性だと。
彼とのセックスはとても大らかでリラックス出来るから、
いつか未知の扉が開かれる日を気長に待つことにしましょう。^^
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