こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年02月23日(月) 親密


 彼と一晩共にしたことによって

 確実に私達の仲は深くなったと思えるのでした。



 イタリアンレストランで彼とこんな話をしました。


 「しばらくの間、あなたは私に指一本触れなかったけれど、

  いつかこうなると思っていたの?」


 「それは…お互い求めたからこうなったんだろう。」


 彼には男女の関係の一切無い女友達が何人かいます。

 際立った女の魅力を何一つ持たない私が

 どうして友達の垣根を越えられたのか不思議でした。




 「今日、何時頃まで空いてる?」


 翌朝、ベッドの中で彼が聞きました。


 「お昼には帰るつもりだったけど、このまま一緒にいてもいい。」


 「じゃあ、そうしようか。

  一度チェックアウトするから、早く用意して来なさい。」




 私がシャワーを浴びていると、

 彼が誰かと電話で話す声が聞こえてきました。

 さっきまでベッドで聞いていたものとは違う厳しい声でした。

 彼はバスルームのドアを開けると、




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 二人で決めたばかりの午後のプランはあっという間に流れて、

 私達は慌しく部屋を出ました。




 彼がフロントでチェックアウトしている間、

 私はロビーのソファーに座って待っていました。

 彼は戻って来ると私の隣に座りました。

 部屋を出た時には硬い表情だった彼の顔にも

 いつもの優しさが戻っていました。


 「どうしたの?」


 私の顔を覗き込んで彼が聞きました。


 「貴方の仕事のこと…心配になったから。

  私とずっと一緒にいたせい?」


 「関係ないよ。こういうことはよくあるんだ。」


 彼と一緒にいる時は、

 いつも彼の携帯電話に頻繁に部下からの連絡が入ります。

 彼はそれらを必ずチェックし、状況に応じて判断していました。

 メールで報告を受けるのみのこともあれば、

 その場ですぐに電話をすることもありました。

 ただ、以前彼は私に自分が現場に出て行かなければどうにもならない

 トラブルが発生することもあると話していました。

 責任の所在は全て経営者の自分にあるのだからと。

 たまたま今回それが私と一緒にいる時に起こったのです。


 「君は俺の仕事のことは心配しなくていいから。」


 彼は優しく言いました。


 「うん…。」


 「仕事のことは心配しないで、

  俺の体のことを心配してくれればいいから。^^」


 「体のこと?」


 「俺の体が急に具合悪くなって、

  君と出来なくなってしまうことだけを心配して。(笑)」


 「分かりました。^^

  でも急いでいるなら私をどこかで降ろして

  すぐに仕事に行って下さい。」


 「大丈夫。お昼を一緒に食べる位の時間ならあるよ。

  もうすぐランチタイムだから、

  少しここで待ってから行こう。」




  ホテルの中の中国料理のレストランで、彼と食事をしました。

  美味しいものを食べると、

  私達の話題は自然に楽しい方へと流れます。

  先日頂いたお土産のトートバッグのブランドのことや

  彼が以前はネクタイを集めるのが趣味だったことなど

  いつものように他愛ないお喋り。

  食事の間、彼は仕事の話題には一切触れませんでした。

  それから前の晩、

  お部屋が乾燥してお互いあまり眠れなかったという話になりました。

  彼は携帯電話でホテルの備品をチェックすると、


  「加湿器借りられたみたいだね。」


  と言いました。


  「じゃあ、今度借りよう?^^」


  私の言葉を聞いてすぐに嬉しそうな彼の笑顔が返ってきました。


  「このホテル、気に入った?」


  「はい。^^」




 夜、私からのお礼のメールに彼から返信。


  問題解決しました。ごめんね。


 午後一緒にいられなかったことを気にしてくれていたようです。

 彼の色々な面を知って、

 二人の気持ちが今まで以上に近づいたと感じられたお泊りデートでした。


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理沙子

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