こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年09月04日(金) 夢の話と小さな約束


 会う時までに出かける場所を考えておくと前日の電話で話していた彼。

 予報通り、雲一つない青空が広がる爽やかなお天気だったので、

 郊外のフラワーガーデンへ連れて行ってくれました。

 彼は待ち合わせの時間までに、

 以前から二人で話していたフレンチのレストランを予約するために

 電話してくれたそうです。


 「電話は繋がったんだけど、今日は定休日だって。

  しかもだいぶ前から予約をしておかないと駄目みたいだから、

  今度あらかじめ日にちを決めて行こう。」


 「ありがとう。楽しみです。^^」


 「せっかくだから紅葉が綺麗に見える頃がいいね。^^」




 それから、私は車の中で明け方に見た夢の話をしました。

 その不思議な夢では数十人の女性と彼と私がパーティに出席していて、

 食事をしながらお喋りしているのでした。

 パーティに出席している女性は皆、彼の元カノのことを知っていて、

 彼と元カノが以前付き合っていたこと、

 彼と私が今付き合っていることは全く知らずに

 元カノの話題で話が弾んでいました。

 そして、彼女達は私達の前で元カノは彼のことをこんな風に言っていた

 と無邪気に話を始めるのでした。

 その話の中身はうろ覚えなのですが、

 私は夢の中で間接的に聞く元カノの話の内容に嫉妬していました。

 私が運転席の彼にこの夢の話をすると、彼は楽しそうに笑いました。


 「私だけに見せていると思ったTさんのプライベートな部分を

  元カノにも見せていたと分かって、悲しい気分になったんです。」


 彼は面白がって私の話を聞いていました。


 「それでね、そのパーティの中で何故かパネルが出てくるんですよ!

  で、メロディが鳴ってパネルがひっくり返ったら、

  元カノの写真が出て来たんです!」


 「で、どうだったの?(笑)」


 「元カノって細面でしょ?」


 「ああ、細面だな。」


 「やっぱり。で、髪がストレートで長くないですか?」


 彼は助手席の私を見ると、


 「理沙子と同じ位の髪の長さだよ。」


 と言いました。

 私の髪は肩にかかる位のセミロングです。


 「それで、美人だった。(笑)

  元カノ、美人でしたか?」


 「いやぁ、そういうジャンルには属さないな。

  普通だよ。」


 「そういうジャンルって…。

  私は別れたらどんなジャンルの人って言われちゃうんだろう。^^;

  とにかく、夢の中のTさんの元カノは、

  細面で髪がストレートで長くて美人だったんですよね。」




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 「また今度、あの夢の続きが見られたらね。^^

  でも、夢に見るほど彼女に思われてるって嬉しいでしょ?」


 「それはその夢によるよ。(笑)」


 実は彼の夢を見たのは今回で二度目。

 一番最初の夢は彼のオフィスで彼に強引に迫られる夢でした。(笑)

 私は以前彼にその夢の話をしていました。


 「夢の中でTさんは凄く強引だったんですよ。

  本当に困ってしまいました。^^」


 「おい、俺じゃないだろう。

  自分の願望だろう。それは。

  全く理沙子はいやらしいんだから。(笑)」


 「私は最後まで拒んでいたから、私の願望じゃないと思います。^^

  それに何故かオフィスに畳のスペースがあるんですよね。」


 「俺のオフィスに畳はないから。^^」




 お喋りしたり、音楽を聴いたりしているうちに、

 彼の車がフラワーガーデンに着きました。

 私達はそこに併設されているレストランで、

 ビュッフェのランチを頂きました。

 食事の後、私達はレストランのバルコニーから眺めた

 美しい英国風のガーデンを散歩しました。

 私の携帯電話のデータボックスの中は

 彼が今まで連れて行ってくれた場所の美しい景色の画像でいっぱいです。




 「理沙子は花を見たりするのが好きなの?」


 「はい、好きです。^^」


 「じゃあ、もう一つ色々な花が見られる庭園があるから、

  今度そこへ行こう。^^」


 「嬉しい。楽しみ。^^」


 彼は時々約束をしてくれます。

 それは、こういう庭園の話だったり、来月の旅行の話だったり、

 来年の春の桜の話だったりします。

 
 「ずっと一緒にいようなんて俺は言えない。」


 と彼は以前私に言ったけれど、

 私には普段の小さな約束だけで十分です。

 まだ実現していない幾つかの約束のことを思うだけで、

 これからも彼と付き合っていくことが楽しみになります。


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理沙子

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