こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年09月11日(金) アウトレットモールで


 一週間ぶりに彼に会いました。

 お蕎麦屋さんでランチをしてから、

 車で郊外のアウトレットモールへ行きました。

 彼とコーチのショップに入ると、

 私達の後を若い店員さんが付いて来ます。


 「Tさんと一緒だと店員さんが私達の後を付いて来ますね。

  Tさんが買ってくれそうに見えるから。^^;」


 私は少し困って、小声で彼に囁きました。


 「買ってやるよ。^^」


 「そんな…欲しい物があったら自分で買いますよ。

  もう少し一人で見ていてもいいですか?」


 「じゃあ、俺は隣のショップにいるから。」




 しばらく一人でコーチのバッグを見て回ってから外に出ると、

 彼がこちらに歩いて来るのが見えました。

 私達はベンチに座って、少しお喋りしました。


 「店員さんに『旦那様は?』って聞かれてしまいました。

  もう恥ずかしかったです。

  夫婦に見られるなんて初めてですね。^^」


 「光栄です。(笑)」


 「デパートよりずっと安いから、今度また来てみます。」


 「折角ここまで来たんだから買ってやるよ。」


 「恐縮してしまうから、いいです。^^;」


 「俺が買いたいから。

  早めの誕生日プレゼントってことで。^^」




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 それから、二人でペット用品や

 ゴルフウエアのショップを見て回りました。




 帰りの車の中でルナが近いことを彼に告げました。


 「だからさっきあんなに赤くなってたんだ。^^」


 コーチの店員さんに彼と夫婦だと間違われて赤くなっていた私を

 からかって、彼が言いました。


 「血の気が多くなってるのかな。^^;」


 「旦那様は?」と聞かれただけなのに、

 しばらくの間、私の胸のドキドキは鎮まりませんでした。




 シティホテルのお部屋に入ると、

 彼はすぐにシャワーを浴びて部屋着に着替えました。


 「ビール、飲みますか?^^」


 私は冷蔵庫から缶ビールを出して、彼のグラスに注ぎました。


 「理沙子、こっちにおいで。」


 シャワールームに入ろうとしている私を彼が呼びました。

 私はベッドの上に彼と並んで座りました。

 彼は私の肩をギュッと抱くと長いキスをしました。

 お部屋で彼と二人きりになって交わすその日最初のキス。

 彼と抱き合い、舌を絡めながら、

 好きなだけ甘え、甘えられる至福の時の予感に

 胸の奥が熱くなっていくのでした。


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理沙子

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