こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年09月30日(水) 一夜明けて


 私がネガティブな気持ちを吐露したメールを彼に送った翌日、

 彼から電話がありました。


 「昨夜はメールしたまま寝ちゃったよ。悪かった。」


 「うん…。」


 「元気か?^^」


 「はい。」


 「何だ、それは元気って声じゃないな。」


 「私のメールに返事くれないから。」


 「昨夜、送っただろう?

  昼間はずっと忙しかったんだよ。」


 「一周年のことに触れてなかったもん。」


 「今日から二年目だろう。

  今日がスタートじゃないか。^^」


 「私はTさんにとってどんな存在?」


 「好きだよ。」


 「ほんと?」


 「大好き〜。^^」


 子供みたいに大きな声で彼が言いました。


 「じゃあ、理沙子にとって俺は何なの?」


 以前に聞かれた時は答えなかったけれど、今度は答えました。


 「恋人です。^^」


 「俺もそう思ってるよ。理沙子が恋人だって。」


 「じゃあ、恋してるの?」


 「してるよ。^^」


 彼が柄にも無く甘い声で言ったので、私は思わず笑ってしまいました。


 「私、一年前の方が良かったな。

  あの頃はTさんのこと今ほど好きじゃなかったから、

  もっと気持ちが安定していた気がする。

  これであと一年経ったら、どんな気持ちになってるのかな。

  怖いような気がする。」


 「俺はそんなこと全然思わないよ。」


 「私、好きになればなるほど、

  エッチの時も相手のことばかり考えてしまって集中出来ないの。」


 彼はあくまで落ち着いているので、

 私は最近気になっていたことをつい口にしてしまいました。




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 「私の長いメール読んでくれましたか?」


 「ベッドの中で半分眠りながら読んだから、あまり覚えてない。」


 「危機的なメールだったのに読んでないんですか?

  フェードアウトすべきかどうかっていう…。^^;」


 「あれがそうなのか。

  全然そんなメールには思えなかったよ。」


 自分では重過ぎるメールを送ってしまったと思っていただけに、

 呆れたようなほっとしたような気持ちでした。

 彼とはメールで真面目なコミュニケーションを取ることは不可能だと

 思いました。

 もしかしたら彼は本当はあのメールを読んでいるのに、

 それ以上話がもつれることを避けるために返信はせずに

 翌日電話をかけてきたのかもしれません。




 電話を切ってから私は彼の包容力に甘んじて色々話し過ぎてしまった

 かもしれないと思いました。

 私は一年前の方が彼とのセックスで感じることが出来たということを

 彼に話しました。

 それは一年前はまだ彼に対する想いが今ほど強くなかったため、

 彼に抱かれる時に余計なことを何も考えずに済んだからです。

 私はまず身体が元彼から離れることで心も切り離したい一心で、

 彼に抱かれていたような気がします。

 もしかしたらこんな感情はずっと胸の内に秘めておくべきことなのかも

 しれません。

 男の人によってはこういう話をプレッシャーと感じる人もいると思う

 からです。

 でも、私の最近の気持ちを彼に伝えているうちに自然に身体の話も

 していました。

 話をした後でやはり身体と気持ちは繋がっているのだと思いました。

 気持ちが不安定な時は彼に抱かれていても身体が集中出来ないし、

 セックスで身体が満たされなければ心も不安定になるのです。




 再来週には彼との二度目の旅行に出かけます。

 旅行中は彼が仕事の電話を取ることもないし、

 帰りの時間を気にせずに抱き合って眠ることも出来ます。

 きっと心も身体もリラックスして過ごすことが出来るでしょう。


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理沙子

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