冬の足音が聞こえて来るような寒い日でした。
朝から雨が降ったり止んだりのお天気で、
時折車のフロントガラスを強く打つような激しい雨が降りました。
私達はお魚屋さんでランチをした後、
海に面した露天風呂がある温泉施設へ行きました。
施設には家族風呂がありました。
「家族風呂、入ろうか?^^」
「う…ん。」
「フロントに聞いてみるよ。^^」
彼と一緒にお風呂に入ったことは数えるほどしかなかったから、
私は恥ずかしくて曖昧な返事をしました。
彼が空いているかどうかフロントに聞きに行ってくれましたが、
既に予約済みで入ることは出来ませんでした。
私は彼と一緒にお風呂に入りたい気持ちと
恥ずかしい気持ちが半々だったので、少しだけほっとしました。
私達は別々にお風呂に入り、50分後にロビーで待ち合わせをしました。
夕方、市内のシティホテルにチェックインしました。
一週間というのは私達にとって普通のインターバルだけれど、
愛し合った後、
私の体の隅々まで満ち足りて、熱を帯びているようでした。
彼が久しぶりと言って私を抱いたのは、
その時までずっと私を抱きたいと強く願っていたから。
そして、私もずっと彼に抱かれることを望んでいました。
朝、運転席の彼を初めて見た時からずっと…。
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