こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年12月05日(土) 心を抱かれて


 天麩羅屋さんで彼とお昼の定食を頂きながら、

 午後は映画を観ることに決定しました。

 久しぶりにシアターの大きなスクリーンで映画を観ました。

 2時間半の上映時間があっという間に感じられるほど面白い作品でした。

 観終わった後は二人とも興奮気味でずっと映画の話をしていました。




 ホテルのお部屋に入ると、彼は服を着たまま私を抱き締めました。

 私をベッドに押し倒して、長いキスをしました。


 「ずっとこうしたかった…。」


 彼が甘い声で言いました。


 「うん…。」


 「理沙子は?」


 「私も…。」


 そうして彼の温もりを感じているだけで、

 とても幸せな気持ちになりました。




 愛し合った後、いつものように私は彼の腕の中にいました。

 彼が携帯電話のカレンダーを見ながら、




↑エンピツ投票ボタン
 「分からない。」


 と私が答えると、


 「別に無理しなくてもいいけどさ。」


 と彼が言いました。




 夜はお気に入りのイタリアンのレストランへ行きました。

 美味しい赤ワインとお料理を頂きながら、

 昼間に観た映画の好きな台詞やシーンの話で盛り上がりました。

 彼の映画評はいつも鋭く的確で、感心させられるのでした。




 ホテルに戻ってから、彼にもう一度抱かれました。

 私はいつも身体だけでなく、心も彼に抱かれているような気がします。

 彼と会えない時間に乾いていた私の身体と心は、

 彼と抱き合うことであっという間に瑞々しく潤うのでした。

 私がベッドを離れてシャワーを浴びようとしていた時に、

 彼が呟きました。


 「今日は頑張ったよ。」


 「うん…。今までの人生の中で一番気持ち良かった。」


 「映画で血の出るシーンをいっぱい見たから

  興奮したんじゃないか。(笑)」


 「ひどい。私にはそんな趣味無いですよ。^^」




 帰りの車の中で彼は私に年末のスケジュールについて尋ねました。

 デートのすぐ後にそんな話をするなんて彼には珍しいことでした。

 私達は年末年始も普通どおりにデートしようということになりました。

 今年は温かな気持ちで年越しが出来そうです。


 < 過去  INDEX  未来 >


理沙子

My追加