こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年12月21日(月) 愛すべき


 私の携帯電話の中には、

 彼が愛犬の岳を抱っこしている画像があります。

 とても微笑ましいその画像は私のお気に入りです。

 いとおしそうに岳を抱く彼の表情には彼の優しさがよく表れているから。



 先日のデートの帰りの車の中で、


 「あ〜、気持ち良かった。^^」


 と彼が呟きました。


 「何もしてないじゃないですか。^^」


 昼間にセックスした時にルナが始まってしまったので、

 ワインバーからホテルに戻ってからは

 私達はベッドの上でキスをしたり、じゃれあったりしていただけでした。


 「あれは理沙子にとっては何もしてないことになるのか。」


 ぼやいている彼が可笑しくて私は思わず笑ってしまいました。


 「だって、私がルナになっちゃったから…。」


 「昼間、しただろうが。」


 私がくすくす笑っていると、彼は続けて言いました。




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 「ごめんね。^^

  今日は従順でいようと思ってたのになぁ。」


 「今まで従順だったことなんてないだろう?^^」


 「Tさんは従順な女の人の方が好きでしょ?^^」


 「従順なのも好き。威張ってるのも好き。(笑)」

 
 「どっちでもいいんですね。私なら。^^」


 「そうだ。(笑)」


 「私のルナが一年間位ず〜っと続いていて、
  
  いつも胸だけで感じさせられていたら、

  胸でいけるようになるかもね。^^」


 「何だか前に観た近未来の映画でそんなのがあったな。」


 そう言って彼は私の目の前に右の掌を向けました。


 「理沙子も掌を合わせてごらん。」


 私は彼の掌に自分の右の掌を合わせました。


 「その映画の中だと、こうすると子供が出来るんだよ。^^」


 「これだけで出来ちゃうの。

  そんなのつまんない。^^」


 彼が笑いました。



 別れ際、車の中で短いキスをしました。

 いつも彼が車を止めるその場所は交差点の近くなので、

 私を降ろした後に車をUターンさせた後は、大抵信号待ちになります。

 私は曲がり角でいつものように彼の車が走り出すまで待っていました。

 彼がガラス越しに、寒いから早く帰るようにと

 手振りで伝えているのが分かりました。

 私は彼に見送りたいということを笑顔で伝えました。

 信号が青になるまで待って車の中の彼に手を振りました。

 彼も車を発進させる前に私の方を見て手を振ってくれました。



 家へ帰ってしばらくすると、おやすみ前の彼からメールがありました。


  早く来週になるといいなぁ。


 とハートマーク付きで書かれていました。

 別れたばかりなのにもう会いたがっている二人の気持ちは同じでした。


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理沙子

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