こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年01月08日(金) 一瞬のキス


 今年初めてのデート。

 ランチの後、私達はシティホテルのお部屋で映画を観ました。

 ベッドの上でお互いの身体に触れ合いながら観ていたので、

 半分も観ないうちに映画に集中出来なくなってしまいました。

 彼がお部屋の照明を落として、


 「やっぱり、こっちを先にしよう。」


 と言いました。




 数日前に婦人科を受診したばかりだったし、前日まで出血があったので、

 私は正直言ってこの日のセックスが少し不安でした。

 それでも、彼にキスや胸への愛撫を繰り返されるうちに、

 私の身体は次第に熱くなっていきました。

 彼の指が私のその部分に到達した時、


 「凄いよ。脚まで濡れてる…。」


 と彼が囁きました。


 「欲しかった?」


 「ずっと欲しかったよ。」


 「一週間ぶりね。^^」


 「一週間じゃないよ。十日だよ。」


 私達は強く求め合い、今年初めて一つになりました。




 夜は中華料理のレストランへ行きました。

 彼は紹興酒、私は赤ワインを飲みながら、美味しいお料理を頂きました。


 お店を出ると、外は雪が降っていました。

 ホテルまでの帰り道、彼はずっと手を繋いでいてくれました。


 「Tさんは私のことが好きなんですね。^^」


 白い雪で覆われた舗道を歩きながら私が言いました。


 「そうだよ。^^」


 「キスして。^^」


 「ここでか?」




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 「全く大胆だよなぁ。^^」


 彼が笑って言いました。




 ホテルのエレベーターの中で二人きりになると、

 彼はもう一度私にキスをしました。

 今度は少しだけ長いキスでした。


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理沙子

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