週末の黄昏時、ビジネスマンや観光客で混雑した空港の到着ロビーで、
横浜でのコンベンションを終えて帰って来た彼と待ち合わせしました。
彼は私を見つけると、
仕事の疲れなど全く感じさせない明るい笑顔を見せました。
空港の駐車場に止めていた彼の車で、
私達は一泊目のスパリゾートホテルへ向かいました。
彼が予約してくれていたそのホテルは
設備もホスピタリティも素晴らしく、
私は何度も感動の言葉を口にしました。
私達はそれぞれ温泉を楽しんだ後、
館内のレストランへ食事に行きました。
私達はいつものように時間をかけて美味しいお酒とお料理を頂きました。
彼の話から彼が出張中も私との温泉旅行を楽しみにしていたことが
分かって嬉しくなりました。
食事の後、ラウンジの近くのカウンターバーへ行きました。
私達が座ったカウンターの前の大きなガラス窓には、
ライトアップされた中庭の雪景色に
室内で焚かれている炎が映っているのが見えました。
ラウンジからは美しいハーブの音色が聞こえていました。
お部屋に戻ってから彼とベッドで抱き合っていたけれど、
私の方が酔いと睡魔に負けて眠ってしまいました。
夜中、私が喉が渇いて冷蔵庫の水を取りに行くと、
彼が起きて来て後ろから私を抱きしめました。
「朝になってから…。」
と私が言うと、
「我慢出来ない。」
と彼は言って、私をベッドへ連れて行きました。
彼は性急に私を求め、私達は薄暗がりの中で愛し合いました。
|