私が彼との約束の時間に遅れてしまったので、
映画の前にランチをしようということで、
車で少し遠い鰻屋さんへ出かけました。
店内は空いていて、小上がりの席は私達二人だけでした。
ひつまぶしを食べた後、お茶を飲みながらのんびりお喋りしていたら、
「このまま襖を閉めて、二人でいちゃいちゃしたいね。^^」
と彼が悪戯っぽく言いました。
その後、私が彼の話の中の女性に焼餅を焼いてしばらく拗ねていました。
私はどうして拗ねているのか彼に言わなかったけれど、
彼はすぐに私の焼餅の中身を察しました。
車の中で私は彼に聞きました。
「Tさんは私が何も気にしないと思っているんでしょう?」
「そんなことはないよ。」
彼は優しい声で言いました。
「じゃあ、わざとああいう話をするの?
私がこれ以上Tさんを好きにならないように牽制してるの?
それとも、エッチの時に私が燃えるように仕向けてるの?」
「エッチの時、燃えるのか?
それはいいな。(笑)」
彼が心から嬉しそうな笑顔で助手席の私を見つめました。
私達はホテルのお部屋でしばらくテレビを見ていました。
そのうち彼はキスをしながら、私をソファの上に押し倒しました。
ツイードのカーディガンの下に着ていた黒のキャミソールを捲り上げ、
黒いブラのホックを外すと、私の胸にキスをしました。
ソファの上で彼に求められたのはこの時が初めてでした。
その後、私達はシャワーを浴びて、
いつものようにベッドで愛し合いました。
抱き合いながら、彼は何度も大好きだと言ってくれました。
「何番目に好き?」
と私は彼に聞きました。
「一番好き。」
と彼が言いました。
私は目を閉じて、心と身体が同時に満たされていくのを感じました。
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