こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年03月06日(土) 何番目に好き?


 私が彼との約束の時間に遅れてしまったので、

 映画の前にランチをしようということで、

 車で少し遠い鰻屋さんへ出かけました。

 店内は空いていて、小上がりの席は私達二人だけでした。

 ひつまぶしを食べた後、お茶を飲みながらのんびりお喋りしていたら、


 「このまま襖を閉めて、二人でいちゃいちゃしたいね。^^」


 と彼が悪戯っぽく言いました。

 その後、私が彼の話の中の女性に焼餅を焼いてしばらく拗ねていました。

 私はどうして拗ねているのか彼に言わなかったけれど、

 彼はすぐに私の焼餅の中身を察しました。



 車の中で私は彼に聞きました。


 「Tさんは私が何も気にしないと思っているんでしょう?」


 「そんなことはないよ。」


 彼は優しい声で言いました。


 「じゃあ、わざとああいう話をするの?

  私がこれ以上Tさんを好きにならないように牽制してるの?

  それとも、エッチの時に私が燃えるように仕向けてるの?」


 「エッチの時、燃えるのか?

  それはいいな。(笑)」


 彼が心から嬉しそうな笑顔で助手席の私を見つめました。




 私達はホテルのお部屋でしばらくテレビを見ていました。

 そのうち彼はキスをしながら、私をソファの上に押し倒しました。

 ツイードのカーディガンの下に着ていた黒のキャミソールを捲り上げ、

 黒いブラのホックを外すと、私の胸にキスをしました。

 ソファの上で彼に求められたのはこの時が初めてでした。

 その後、私達はシャワーを浴びて、

 いつものようにベッドで愛し合いました。

 抱き合いながら、彼は何度も大好きだと言ってくれました。


 「何番目に好き?」


 と私は彼に聞きました。


 「一番好き。」


 と彼が言いました。




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 私は目を閉じて、心と身体が同時に満たされていくのを感じました。


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理沙子

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