こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年03月21日(日) 彼の場所


 携帯電話を使っていると電話番号を覚えにくくなります。

 先日、彼とベッドの中でお喋りしていた時に、

 お互い相手の電話番号を暗記していないことが分かりました。

 もしも携帯電話を無くして連絡手段を絶たれたらどうしようという

 話になりました。


 「俺は理沙子のマンションの前に車を止めて、

  理沙子が出て来るまでずっと待ってるよ。」


 と彼が言いました。


 「じゃあ、私は貴方のお店に行こうかな。」


 「いいよ。俺はいつも10時に店に行ってるから。」


 「もしも貴方が来なかったら、他の誰かに聞いてもいい?」


 「いいよ。^^」




 初めて彼と会った時に渡された彼の名刺には、

 彼のオフィスと彼が経営する2つのお店の

 住所と電話番号が書かれています。

 今まで彼と何日も連絡が取れなくなることは無かったから、

 私がそれらの番号に電話することはありませんでした。

 でも、もし彼が急な病気や事故で入院することになったら…と

 思うことがありました。

 そんな緊急の場合に、警察や病院などの第三者から家族でもない

 私の元に連絡が入ることはあり得ないからです。

 彼ときちんと話をしたことで、もしも彼との連絡が途絶えたら

 私は彼のお店に行けばいいのだと分かりました。

 そこには店長がいるから彼の事情を教えてくれるでしょう。




 彼のオフィスの机の上には、




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 彼からそのことを聞いて私は思わず嬉しくなりました。

 彼が現場で仕事をしている姿は一度も見たことがないけれど、

 私はいつでも彼の一番近い所にいるような気がして…。


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理沙子

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