こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年04月18日(日) 冷たい雨


 まるで冬に逆戻りしたかのような寒い休日。

 冷たい雨の中を歩いて帰って来たら、

 身体の芯まで冷えてしまったようでした。



 朝早くベッドの中で受信した彼からのメールに

 私はまだ返信していませんでした。

 そこには私からのメールを待っていると書いてあったけれど、

 もしかしたら彼は忙しいかもしれないと思ったからです。

 でも急に彼の声が聞きたくなって、

 私は時間があったら電話が欲しいと彼にメールを送りました。



 多分かかって来ないだろうと思っていると、

 20分ほどして携帯電話に着信がありました。

 いつもより少しだけトーンの低い彼の声でした。


 「今日は何してた?」


 「色々です。何だか疲れちゃいました。」


 弱音は吐かないつもりだったのに、

 彼の優しい声を聞いて思わず溜息がこぼれました。

 4月になってからの私を取り巻く環境の変化を知っている彼。

 この時の私の気持ちも容易に推測出来たに違いありません。


 「今度会った時に元気にしてやるから。^^」


 「Tさんに会うといつも元気になるんですけどね。

  元気にならざるを得ない。(笑)」


 「あんなことやこんなこともして元気にしてあげるから、

  楽しみにしてて。(笑)」


 「あはは、なら楽しみにしてます。^^」




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 私はそれ以上自分の気持ちを言葉で伝える必要はありませんでした。

 それから私達はほんの少しの間、ゴルフや映画の話をしました。



 電話を切った後、

 冷たい雨で冷えた私の身体は少しだけ暖かくなっていました。

 眩しい春の日差しが早くここに届きますように。


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理沙子

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