こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年05月09日(日) タイムスリップ


 まだベッドの中にいた私に、


 「10時には戻って来るから、服を着ないでそのままでいて。^^」


 と言い残して出て行きました。



 朝起きた時にはすっぴんの私だったけれど、

 彼が帰って来る前にシャワーを浴びて、

 いつものようにメイクをしました。

 お部屋のカーテンを開けたら、空は爽やかに晴れていました。



 彼が仕事の用事を済ませて戻って来たのは、

 チェックアウトの30分前でした。

 その日は彼が午後から別のホテルを予約してくれていたので、

 私達は荷物をまとめてそのお部屋を出ました。




 「どこに行こうか?」


 ホテルの駐車場を出ると、彼が言いました。

 二人とも三日目の予定は特に考えていませんでした。

 とりあえず天気が良いので、海沿いの道を走ることにしました。




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 彼はスピード違反取締りの覆面パトカーを見つけるのが得意です。(笑)

 しかも見つけたら必ずそのナンバーを携帯電話に控えています。^^;


 「今止まってたの、やっぱりそうだな。」


 路肩に止まっていたセダン型の車のナンバーと

 携帯電話に保存してあるナンバーを照合して、彼が言いました。


 「ちょうど今、一台捕まえたところだったんだな。

  また誰か捕まればいいのになぁ。(笑)」


 こういう時の彼はまるで悪戯っ子の小学生のように嬉しそうです。^^;


 「Tさんを見ていると、

  幾つになっても楽しいことがあるっていいなぁと思います。(笑)」


 こんな風にからかっても、笑うだけで絶対むきになったりしないのは、

 さすが年の功です。(笑)



 GWということで街中は渋滞していました。

 彼は観光客で溢れている中心地を通り抜けて、

 海が一望出来る高台へ車を走らせました。


 駐車場に車を止めて少し歩くと、

 そこには歴史的建造物である豪邸と美しい日本庭園がありました。

 私達は豪邸内を見学する前に、隣接するレストランで食事をしました。

 彼が温かいお蕎麦2つと押し寿司を注文しました。

 
 「ほら、これは理沙子の分だから食べなさい。」


 彼は私に二人でシェアしていた押し寿司の最後の一貫を勧めました。


 「もうお腹いっぱいです。

  Tさん、良かったら食べて下さい。」


 「そんな筈は無いから。^^」


 彼曰く、私にはもう食べられないということが無いそうです。

 もう入らないと言いつつ、絶対入るのが私の胃なんだそうです。^^;

 私が少し迷っていると、


 「これを理沙子が食べて、その理沙子を俺が食べるから。(笑)」


 と彼が冗談を言いました。

 そして、言った後に急に恥ずかしくなったのか、


 「俺、赤くなってないか?^^」


 と彼が私に尋ねました。


 「もう賞味期限は過ぎてるけどね。(笑)」


 「何をおっしゃいますか。^^

  あれで賞味期限過ぎてるのか。

  一体賞味期限内の理沙子はどんなんだよ。」


 ガラス越しに美しい日本庭園を眺めながら、いやらしい話をする私達。

 彼の話しぶりや表情から、私がこの連休を楽しんでいるように、

 彼もまた楽しんでいるということが伝わってくるのでした。 



 食事の後は豪邸内を見学しました。

 素晴らしい襖絵や彫刻、数々の書が当時のままに保存されている建物。

 まるで大正時代にタイムスリップしたかのような気分でした。


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理沙子

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