こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2010年07月06日(火) 車の中で


 デパートの脇の比較的人通りの少ない道に彼は車を止めました。


 「ストッキング取り替えてもいい?」


 ワンピースの下のストッキングが伝線していることに気づいた私は、

 バッグから新しいストッキングを取り出しました。

 短めのワンピースの裾から手を入れて素早く取り替えれば、

 車の外からは誰にも見られないと思いました。

 私がストッキングをするりと脱いで素足になると、

 彼は私の腿をいやらしく撫でました。




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 「触っちゃ駄目。^^」


 「新しいのはかなくてもいいんじゃない。

  そのままでいいよ。」


 「このままでもいいかな。でもやっぱり…はく。」


 彼の右手がずっと私の腿を撫でているので、

 新しいストッキングが膝の位置から上げられません。


 「ジレンマだろ?^^」


 彼の手がワンピースの奥に伸びようとしました。


 「やめて、濡れちゃう。^^」


 「やめてって言われると余計に触りたくなる。^^」


 私は彼の手を制止して、ストッキングを腰の位置まで上げました。


 「欲しくなった?」


 私は彼の方をちらりと見て言いました。


 「いやいや、その誘いには乗らないから。(笑)」


 「うふふ、いつも私がTさんを誘惑してるみたいに言って。^^」




 車を降りる時に、私は、


 「キスして。」


 とおねだりしました。

 彼は私の唇に甘くて短いキスをしました。



 私が車を降りて彼に手を振ると、彼も運転席から手を振ってくれました。

 私の大好きなとびきり優しい笑顔でした。


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理沙子

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