お部屋に戻ってから、私達は全英オープンを観ました。
ベッドからテレビがよく見えるように、
二つの枕をそれぞれベッドの反対側に置いて、
私達は身体を交互に並べる形で横になりました。
トーナメント最終日の競技を観ながら、
彼は私のブルーのキャミソールの裾を捲って、
私の太腿やヒップを優しく撫でていました。
「そこはやめてよ。恥ずかしい…。」
「何が恥ずかしいんだよ。^^」
私は思わずキャミソールの裾を手で押さえました。
ゴルフを観たり、お喋りしたり、じゃれ合ったり…。
長いおあずけ状態に焦らされていたので、
番組が終了して彼がお部屋の明かりを暗くした時には、
お互いの身体は十分なほど熱くなっていました。
愛し合った後、私は彼に腕枕をしてもらいながら、
「好き?」
と聞きました。
「好きだよ。」
と彼が言いました。
「一番好き?」
「一番好きだよ。」
前にも聞いたことがある彼の言葉。
こんな時しか聞くことが出来ない本当は臆病な私。
私は彼の言葉を聞きながら、
今だけ彼の一番になれるのならそれでもいいと思いました。
|