Stand by me,please my friend
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2012年09月28日(金)

豪快に日程を取り間違えて行けないと悲しんでいたりと色々あったけれど、なんとかソールドアウト(広島では珍しい事象)のチケットを握りしめ、クアトロに向かった。

知り合いいるかな、と見回すと、バーカウンター近くに知人を見つけた。婚約中の彼女におめでとうを言い、お目当ての最初のバンドを見るためにフロアに入った。
と思った矢先に、明日台風が接近することを知る。明日は瀬戸内の島に旅行に行くつもりだったのに。台風が来るということは船が決行するということで、ということは新幹線や宿のキャンセルをしないといけないということだ。急いで宿に連絡を取り、新幹線は友人にキャンセルに行ってもらった。クタクタで開演の直前になんとかフロアへ入り込んだ。

本日のお目当てはSo many tears。何気に今年2回目のライヴ。いつもの下手で音が鳴らされるのを待つ。正直な感想を言ってしまえば、バンドとしての音は私が求めているものではない。加藤さんにはやはりロザリオスや、今はやっていないけれどアノニマスのようなヒリヒリした感触を求めてしまう。そんな個人的な思いは抜きにして、半年ぶりに観たSMTはよりバンド感を増していた。ほぼ全員が初見であったであろう会場で、最後は歓声が聞こえた。

続いて出てきたのは細美くん。アベが亡くなった年のセットストックで観て以来。弾き語りは初めて。相変わらず綺麗な英語の発音に感心しているところで、ひとりじゃ寂しいから、と人を呼び込む。はっと感づいて前へ詰めると、出てきたのはやはりウエノ先輩だった。缶ビールを煽って椅子に座り、細美くんとふたりで『STAND BY ME』を演奏した。それから、もうひとりいる、と呼びこまれたのはこちらは意外だった堀江さん。なんて豪華なメンバーなの、とひとりくらくらしてしまった。
曲は知らないものばかりだったけど、最後にエルレの『Make a wish』を唄った。

トリはマニッシュボーイズ!達也さんを観るのはいつぶりだろう?揃いの繋ぎでのっけからガツンと響く演奏をかます二人。曲はおどけたものも多いけれど、演奏が凄すぎて圧倒される。大の大人が本気で遊ぶとこうなります、のお手本のような二人。途中から堀江さんもベースで加わって、更に音圧を増す。
どこかの曲で欣ちゃんと加藤さんの二人を呼びいれた。欣ちゃんのときはふたりで欣ちゃんのMCを真似して(まんざらでない欣ちゃん)、加藤さんのときは「加藤って鳥取出身だけど、陰と陽って鳥取のこと馬鹿にしてんじゃねえよ」って紹介して(それに「民放少ないからって馬鹿にすんじゃねえ!」と応える加藤さん)、対バンというより、みんなで作り上げるステージだった。

アンコールではせっかくの地元だから、と、ウエノ先輩を呼び込んでセッションを。始まり方こそ「タイトル何にする?うーん…『クアトロ』でいっか」とかせっちゃんが言い、ゆるく始まったセッションだったけれど、実力のあるメンバーしかいないとこうも目が離せないものになるのかと驚いた。

本当に良いイベントだった!


カオリ