2014年02月27日(木) |
4、若き日日 5、青春 |
四、若き日日(ひび)
1、若き日の立志 広大なキャンパス 駆け上がる校舎 名物教授の講義 繰り返す筆記 それらは青春の断片 そうめいに晴れた キャンパスの空の飛雲のように 過ぎ去っていった若き日日 (私の生涯のなかで 静穏なる安らかな三年)
2、並木のある冬の日の 街路の向こうに 日は沈みゆき 暗い深い想いは 再び覆った 人生はあとからあとから 陰りゆき しおれた花の運命 虚しく青春の日日は 失われて 過去は絶望の岸辺にありて 未来は寂寥の谷間に連なる
五、青春
若葉の濃くなってゆく初夏 森のなかの蒸せ返る精液の匂い
立ち込める青青(あおあお)しい林のなか 春の若葉と初夏の青葉の混在する頃 前日 雨に濡れた樹木の匂い 初夏の強い日射しが反射して 蒸せ返る副射熱
それは少年の青臭(あおくさ)い体液の匂い それは若い体の放つ 青青(あおあお)しい 官能的な匂いです
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