一 哀しみは/どこから/ やってくるのだろう
するどい孤峰から/ きびしさのなかから さやかな満月の/ しずけさのなかから
一 人生に疲れながら/ 必死に生きてきた そうして/やっと/ しずかな/安住の地に/ 辿り着いた
光が輝いている 水が地下深く/ 流れてゆく
一 ああ思えば/ 三十年の月日は/ 地球を回る/ 月のようであった 同じことのくりかえし その連鎖を/止めることが/ できなかった
そして/いまは/ さびしい/ 新月のなかに/ 沈静している
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