㈠深夜に、しずかに降りつづいて、 早朝に見る雪を、「美雪」と呼ぶ。 朝日に輝いて、美しい。㈡今朝二人は、別れる。 愛し合う者の別れを、『愛惜』と呼ぶ。 二人には、どれだけ哀しいことか。 寂(さみ)しいことか。㈢しかし、運命は変えられない。 定めは変えられない。㈣二人が別れてゆく今朝、 「美雪」は朝日に輝き、 しかし、心は悲愴だった。→文集「人生の時」2014・01・15にほんブログ村